放射性同位元素分離法(共沈法)
共沈法・・・担体を用いて微量なRI分離を行う。
① 保持担体・・・目的RIを母液に留めさせるために加える担体。母液内の目的RIが吸着。沈殿しないように加える。
② 捕集剤・・・目的RIを無担体分離する時、沈殿、吸着させるために加える。
③ 清掃剤・・・目的以外のRIを除去する目的で不要RIを沈殿、吸着によって除去するために加える担体
90Sr – 90Y の共沈法を下図に示す。
蒸留法
蒸留法とは色々な成分が混じっている溶液を加熱するとき、出てくる蒸気の組成は、元の溶液の組成とは異なり、揮発成分が多く含まれる。この現象を利用して液体混合物から各成分を分離する操作をいう。表の一覧を示す。
元素 | 蒸留する化合物 | 操作条件 |
---|---|---|
As | AsH3,AsCl3,AsBr3 | 発生期のH2で還元(AsH3),HCl+H2SO4,HBr+H2SO4 |
B | B(OCH3) | H2SO4+CH3OHで加熱 |
Br | Br2 | K2CrO4+H2SO4で加熱 |
Cr | CrO2Cl4 | HCl+HClO4で加熱 |
F | H2SiF4 | SiO2+H2SO4で加熱 |
Ge | GeCl4 | HCl+HNO3+HClO4で加熱 |
HG | Hg,HgCl2 | 還元加熱でHg,HCl+H2SO4で加熱 |
S | H2S,SO2 | 硫化物+HClで加熱(H2S),燃焼でSO2 |
Sb | SbCl3,SbBr3 | HCl+H3PO4,HBr+H2SO4で加熱 |
Si | SiF4 | HF+H2SO4で加熱 |
Se | SeBr4,SeO2 | HBr+H2SO4で加熱,HNO3+H2SO4で加熱 |
Sn | SnCl4,SnBr4 | HCl+HClO4で加熱,HBr+HClO4で加熱 |
また下記のサイトに私がまとめた資料を示しております。