中性子を発生させる手法

1 9Be にγ線を照射させると、9Be(γ,n)8Be という反応を示す。この反応に必要なγ線のエネルギーは約 1.7 MeV である。

2 9Be にα線を照射させると、9Be(α,n)12C という反応を示す。この時 5.3 MeV のα線を照射すると、最大 10 MeV を越える中性子が発生する。

3 3H に重水素(2H)を照射させると、3H(2H,n)4He という反応を示す。200 keV の 2H ビームを照射した場合は平均約 14 MeV の中性子が放出される。この反応は中性子源、核融合発電に利用される。

4 2H に重水素(2H)を照射させると、2H(2H,n)3H という反応を示す。2 MeV の 2H ビームを照射した場合は、前方に約 5 MeV の中性子が放出される。

中性子を照射することで起こる合成

1 ヨウ化エチル(S2H5-I)の中性子照射から 128I の合成。
中性子照射して生成したヨウ化エチル(C2H5-I)を分液漏斗に入れ、水と振り混ざると、安定ヨウ素 127I が 128I になるときに放出するγ線の反跳エネルギーによってヨウ素は C-H を切断し、水相に移行する。

2 クロム酸カリウム(K2CrO4)の中性子照射から 57Cr3+ の合成
50Cr(n,γ)51Cr 反応によるγ線の反跳エネルギーにより K2CrO4 の Cr4+ から Cr3+ になる。これと同時に K2CrO4 の 41K も中性子照射で 41K(n,γ)42K により半減期 12 時間の 42K が生成する。

3 ヘキサアミンコバルト塩酸塩(Co[NH3]6)Cl3 の中性子照射した場合
反跳エネルギーにより結合が切れたコバルトイオン 60Co+ が水溶液中に存在する。

4 241Am から放出されるα線を天然ホウ素に照射すると起こる反応
通常 10B(α,n)13N(中性子エネルギーは約3MeV)、11B(α,n)14N 反応が起こる。他に241Am-Be 線源を用いて 9Be(α,n)12C(中性子エネルギーは平均5MeV)反応がある。

また下記のサイトに私がまとめた資料を示しております。

第1種放射線取扱主任者まとめ集

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