環境におけるラドン(222Rn)・トロン(220Rn)

ウランやトリウムは地殻に普遍的に存在する微量元素である。地殻中のウラン(238U)とトリウム(232Th)の平均壊変数はそれぞれ 0.033 Bq/g と 0.039 Bq/g であり、もしも放射平衡が成立していれば、ラドン(222Rn)とトロン(220Rn)の放射能はほぼ等しいことになる。 大気を構成する土壌・岩石から空気中に放出されたラドンは、地表面から大気中に散逸するか、または家屋の床を通して屋内大気に侵入する。家屋の気密性が高いと屋内のラドン濃度は明らかに増加する。プレハブ、鉄骨、木造家屋のラドン濃度が低く、コンクリートブロック の家屋のラドン濃度が高い。また、大地からのラドン散逸は気象に大きく左右され、土壌や岩石組成が地域により異なるため、大気中のラドン濃度にも地域性が認められる。花崗岩の多い西日本では比較的高く、関東ローム層に覆われた関東地方では低い値を示す。花崗岩に 含まれている放射性核種は 238U 系列と 232Th 系列であり平均して 100Bq/kg 放出される。

また下記のサイトに私がまとめた資料を示しております。

第1種放射線取扱主任者まとめ集

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