フルエンス、エネルギーフルエンス

正式には粒子フルエンスという。球の中心を通る断面積daの球に入る粒子数をdNとするとき、φ = dN/dt を粒子フルエンスという。単位はm^(-2)。粒子の代わりにエネルギーを入れるとエネルギーフルエンスとなる。

粒子フルエンス[個/m2]・・・単位面積を通過する粒子数

フルエンス率・・・単位時間当たりの粒子フルエンス

エネルギーフルエンス[J/m2]・・・単位時間通過する放射線のエネルギー量

エネルギーフルエンス率・・・単位時間当たりのエネルギーフルエンス

線エネルギー付与(LET)

放射線が物質中をdl通過した時物質に局所的に与えられたエネルギーをdEとすると、L = -(dE/dl)を線エネルギー付与という。線エネルギー付与は単位長さ当たりのエネルギー損失を示す。

核反応断面積

運動エネルギーをもつ粒子が原子核に進入する場合、粒子と原子核との相互作用が起こる確率を核反応断面積という。核反応断面積の単位は10^(-24) cm2をとり、これを1バーンという。

デルタ線

電離放射線が物質に入射して相互作用を起こす結果、衝突等で電離されてはじき出される電子を二次電子という。この二次電子が大きな運動エネルギーを持っていて、さらに別の電子を電離させる。 これを二次電離という。この二次電離をする能力をデルタ線という。具体的にはα線や電子などの荷電粒子の電離作用で生じる。

放射線のエネルギーと運動量

光子のエネルギーE = h・ν 運動量P = E/c = (h・ν)/c

粒子のエネルギーE = 1/2(mv2) 質量m = m0/[1-(v/c)2] 運動量P = mv = √2Em = c/λ λ = c/(mv)・・・これを物質波(ド・ブロイ波)という。

問題

電子の運動エネルギーが 1MeV の時、電子速度は光速度の何%になるか。

v = c√[1-(mc2/(E+mc2))^2] の式よりv = c√[1-(0.51/(1+0.51))^2] ≒ 0.94c したがって光速度の94%となる。この式は覚えておくと良い。

核力

陽子と陽子、中性子と中性子、陽子と中性子との間に働く力。

また下記のサイトに私がまとめた資料を示しております。

第1種放射線取扱主任者まとめ集



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