線減弱係数

光子が物質を通過する時、物質との相互作用により減弱される。その減弱の割合をいう。この線減弱係数を密度で割ったものを質量減弱係数という。

エネルギー転移係数 μ1

光電効果、コンプトン効果、電子対生成などにより、荷電粒子に与えられるエネルギーの割合。

こうしによる物質へのエネルギー付与やその結果生じる効果などエネルギー伝達を扱う場合にはエネルギー転移係数μ1、エネルギー吸収係数μ2で考える。ここで光電効果の原子断面積σa、コンプトン効果の原子断面積σb、 電子対生成の原子断面積σc、特性X線として持ち去られる平均エネルギーをδとし、コンプトン効果において放出される二次電子の平均エネルギーをE^、電子の静止質量をm0c^2とすると、
μ1 = [(1-(δ/Eγ))σa + (E^/Eγ)σb + (1-((2m0c^2)/Eγ)σc]N で表すことができる。

エネルギー吸収係数 μ2

エネルギー転移係数から制動放射で逃げる割合Gを差し引いた値

線減弱係数 > エネルギー転移係数 > エネルギー吸収係数

二次電子の運動エネルギーのうち制動放射線として失われるエネルギーの割合をgとするとき μ2 = μ1(1 – g) で表される。

質量減弱係数と質量エネルギー吸収係数

異なる物質I及び物質Ⅱに対する質量減弱係数(μ/ρ)及び質量エネルギー吸収係数(μen/ρ)の図である。物質Iで約 2 keV、物質Ⅱで約 90 keV に見られる不連続はともにK吸収端であり、物質Ⅱではさらに低エネルギー 領域にL、M吸収端が見られる。原子番号が大きくなると、吸収端のエネルギーは高くなる。エネルギー吸収係数は減弱係数よりも必ず小さいので、図では実線が質量減弱係数、点線が質量エネルギー吸収係数である。 低エネルギー領域では光電効果が優勢なため、両者の差は小さい。

また下記のサイトに私がまとめた資料を示しております。

第1種放射線取扱主任者まとめ集

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